
大雨の中、任天堂(7974)の株主総会に出席してきました!
これまで何度か出席しましたが、雨が降ったのは初めてです。
- 災害級の天候の中始まった株主総会
- 質疑応答(要約)
- 質問1 スプラトゥーン3の運営について
- 質問2 人材育成や開発効率向上について
- 質問3 労働組合がない中での社員への還元について
- 質問4 過去の名作をNintendo Switch 2で遊びたい
- 質問5 遊びの文化継承とアーカイブ化について
- 質問6 インディーゲームのNintendo Switch 2移植について
- 質問7 IP拡大について
- 質問8 新規ユーザー拡大について
- 質問9 中国市場について
- 質問10 株価低迷について
- 質問11 スマートデバイスでのゲーム展開について
- 質問12 アクセシビリティへの取り組みについて
- 質問13 生成AI利用について
- 質問14 経営の基本戦略について
- 質問15 ポケモンカードのブームについて
- 質問16 第4号議案の株数と金額の変更基準について
- 質問17 手塚さんの退任理由について
- 質問18 Nintendo Directについて
- 質問19 半導体不足について
- 株主総会を終えての感想
災害級の天候の中始まった株主総会
この日関西は災害級の大雨でそれどころではないはずなのに、数分前までサッカーW杯もあったのにも関わらず、株主の出席者数は体感ですが例年と変わりませんでした。
それでも、交通機関が麻痺していたので遅れて会場入りした人もかなりいたようで、中には来れなかった人もいたのではないかと思います。
ちなみに、株主総会は面白いのかと聞かれることがありますが、そこまで面白いものではありません(笑
私が優待投資を始める遥か前は、お土産が配られたり、懇親会でお食事が振舞われたりしたそうですがそういった催しはほとんどなくなったそうです。
残念!
ただし、任天堂ファンとしては話は別です!
現在の経営陣は偉大なクリエイターでもあるので、そのご本尊を拝めるだけで価値があります。
特に宮本さん(宮本茂代表取締役フェロー)の生の声が聞ける貴重な機会なので、これは参加するしかない!
今回は株主総会の質疑応答をメモしたので記します。
以下は会場での質疑応答をメモしたものを要約して構成しています。
聞き漏らしや解釈違いがあると思うので、正確なニュアンスやいずれ公式にアップされる情報を確認してください。
質疑応答(要約)
質問1 スプラトゥーン3の運営について
質問
エラーや不具合が多く、「面白い」を逸脱していると感じる。また、EUからの制裁金などもあり、任天堂のDNAが揺らいでいるのではないか。
回答(古川社長)
不具合については、デバッグ体制を整えて対応している。DNAは大切にしており、今後もその考え方を維持していく。
質問2 人材育成や開発効率向上について
質問
技術開発棟の新設もあり、社員数も急速に増加している。社内教育への具体的な取り組みを教えてほしい。
回答(古川社長)
人材育成については、仕事上の経験を通じて多くのことを学べる環境を重視している。また、協働することが重要だと考えている。
質問3 労働組合がない中での社員への還元について
質問
労働組合がないと聞いたが、社員への還元はどのように考えているか。
回答(古川社長)
給与水準は適切に維持している。給与を業績に大きく連動させると社員が安心して生活できなくなるため、その考え方は採っていない。2023年に給与水準を見直しており、今後も適切に見直していく。
質問4 過去の名作をNintendo Switch 2で遊びたい
質問
過去の名作をNintendo Switch 2でも遊べるようにしてほしい。
回答(古川社長)
基本的な考え方として、現行機でできる限り遊べるよう取り組んできた。今後も継続して取り組んでいく。
質問5 遊びの文化継承とアーカイブ化について
質問
書籍という形などでゲーム文化を残す考えはあるか。また、アーカイブ化についてどのように考えているか。
回答(古川社長)
ニンテンドーミュージアムをオープンし、過去の商品に触れられる機会を作った。ファンアイテムや資料的価値のあるものが高額で売買されていることも認識している。アーカイブ化には一定の課題もあるが、今後も取り組んでいく。
質問6 インディーゲームのNintendo Switch 2移植について
質問
インディーゲームは成長スピードが速い一方、Nintendo Switch 2への移植までタイムラグがあり、機会損失を招いている。移植までの期間短縮や、開発者のプラットフォーム選択についてどのように考えているか。
回答(古川社長)
Nintendo Switch時代から多くのインディーゲームを取り扱っている。インディーゲームは市場の活性化に寄与していると考えている。今後も「Indie World」を通じて、開発者へのメリットを訴求し、採用されるよう取り組んでいく。
質問7 IP拡大について
質問
ゲームを遊べない乳幼児やその親世代へのIP展開をさらに広げてほしい。具体的な施策を教えてほしい。
回答(古川社長)
ゲーム以外での取り組みも進めている。乳幼児へのアプローチは課題と考えているが、その一つとして「My Mario」を展開している。また、「Pikmin Bloom」やNintendo Picturesなどを通じて、ゲーム以外でもIPに触れる機会を創出していきたい。
(ここで映像上映)
質問8 新規ユーザー拡大について
質問
インド市場を含め、新規市場への展開をどのように考えているか。
回答(古川社長)
中長期的な成長を見据え、世界中のより多くの地域で当社IPによる娯楽を楽しんでもらうことを目指している。韓国、香港、シンガポールでは成長しており、東南アジアは現在種まきの時期だと考えている。インドでは知名度はまだ高くないため、まずは幅広い層への認知拡大を優先していきたい。
質問9 中国市場について
質問
中国市場ではサービス撤退もあったが、再進出の考えはあるか。今後のビジョンを聞きたい。
回答(古川社長)
サービスやNintendo Switchに関する取り組みなど、引き続きできることを進めていきたい。
質問10 株価低迷について
質問
株価低迷への考え方や株主優待について教えてほしい。
回答(古川社長)
外部要因や価格改定、ハード普及などを背景に投資家から厳しい見方があることは認識している。まずは普及を進め、業績として示すことで株価へ反映させたいので応援してほしい。株主優待は法人株主との兼ね合いから現時点では実施していない。一方で、ニンテンドーミュージアムやNintendo Switch 2購入の抽選優先権を望む声があることは認識しており、今後も適切に検討したい。
質問11 スマートデバイスでのゲーム展開について
質問
スマートデバイスで過去作品を活用する考え方を聞きたい。
回答(高橋取締役)
スマートデバイスはNintendo Switch 2の非ユーザー層にもリーチできる。例えば「My Mario」など、スマートデバイス向けの取り組みにも挑戦していきたい。
質問12 アクセシビリティへの取り組みについて
質問
『リズム天国』の体験版をプレイし、アクセシビリティ対応に感動した。開発を通じて得られた知見を今後どのように活かしていくのか。
回答(古川社長)
Nintendo Switch 2では、プレイヤーの特性に合わせた幅広いサポートを提供している。詳しくは公式Webサイトを確認してほしい。
回答(高橋取締役)
『リズム天国』では以前から視覚障害者にも遊べるよう取り組んできた。実際に視覚障害者や弱視の方に評価していただきながら改善を重ねている。アクセシビリティに限らず、多くの人に遊んでもらえるよう今後も取り組んでいきたい。
質問13 生成AI利用について
質問
生成AIのリスクや法規制、人権問題などがある中で、無断学習データを利用しないことを断言してほしい。また、AI利用についての考え方を聞きたい。
回答(古川社長)
AI技術の急速な進化は認識しており、法令に則って知的財産を守る。ゲーム開発は従来からAIに近い技術を活用してきた分野でもある。知的財産や電力消費などの課題も認識しており、IP侵害については厳正に対処していく。
質問14 経営の基本戦略について
質問
経営の基本戦略について、これまでの振り返りと今後の方針を聞きたい。
回答(古川社長)
ゲーム専用機を中心に、映画などゲーム以外の分野でもIPに触れてもらう取り組みを進めている。基本方針は変わらず、安価な娯楽が増える中でも選ばれる娯楽を目指していく。
回答(宮本茂 代表取締役フェロー)
岩田前社長と15年以上前から将来について議論してきた。当初はモバイル展開やゲーム以外でのIP活用には慎重だったが、多くの人にまずIPを知ってもらうことが重要だと考え、大きく方針転換した。ゲーム機の性能ではなく、「マリオやゼルダで遊べる」という体験が購入動機になると考えた。IP事業は利益率も高く、事業として育ってきている。『Pikmin Bloom』も世界各地で展開が進み、韓国や台湾などで大きく広がっている。今後も新しいキャラクターやIPを世界へ広げていきたい。
質問15 ポケモンカードのブームについて
質問
ポケモンカードが高額で投機対象となっていることへの懸念について、どのように考えているか。
回答(古川社長)
投機目的で買い占められている状況は認識している。株式会社ポケモンと連携しながら、様々な対策に取り組んでいる。
質問16 第4号議案の株数と金額の変更基準について
質問
第4号議案「取締役に対する譲渡制限付株式付与のための報酬改定額」について、株数と金額の変更基準を教えてほしい。
補足(第4号議案)
| 項目 | 現行 | 改定後 |
|---|---|---|
| 譲渡制限付株式付与のために支給する金銭債権の総額 | 年額1億円以内 | 年額10億円以内 |
| 発行または処分される当社普通株式の総数 | 年10,000株以内 | 年50,000株以内 |
回答(古川社長)
中長期的かつ持続的な成長を実現し、株価向上につなげることを目的としている。大幅な見直しは、優秀な経営人材を確保するためであり、各種資料などを参考に算出した。
質問17 手塚さんの退任理由について
質問
手塚さんの退任理由について、可能であれば本人からも話してほしい。
回答(古川社長)
手塚氏は多くのソフト開発に携わってきた。取締役は退任するが、今後も開発には引き続き関わっていく。
回答(手塚卓志取締役)
42年間、一言でいえば楽しい仕事だった。手作りから始まり、多くの人とものづくりをする楽しさを経験した。3Dや立体視、モーションキャプチャなど新技術を活用したゲーム開発にも携わることができた。今後もプロデューサーとして制作に関わり、新たな映像表現を遊びへとつなげていきたい。
質問18 Nintendo Directについて
質問
現在はYouTube配信が中心だが、情報流出リスクもある。独自の配信プラットフォームを作る考えはあるか。
回答(古川社長)
直近では6月9日にNintendo Directを配信し、多くの反響をいただいた。今後もユーザーへ直接情報を届ける方法について引き続き検討していく。
質問19 半導体不足について
質問
メモリ価格高騰など、半導体不足への対策について教えてほしい。
回答(古川社長)
メモリ関連の取引先とは継続的に協議している。数量面では問題ないが、価格面では2026年3月期への影響は限定的だった一方、翌期は影響が見込まれる。対応としては、仮にハード価格を改定する場合でも、「遊びたい」と思っていただける価値を提供できるよう地道に取り組んでいく。
株主総会を終えての感想
今回一番驚いたのは株主優待について具体的な言及があったことです。
これまでここ数年、「企業株主との公平性から優待を設けていない」というゼロ解答だったものが、要望があることを認識していると具体的な要望の内容を伴った回答が行われました。
・ニンテンドーミュージアムへの優先入場
・ハードウェアなどの優先購入
などの優待が新設される可能性が少し帯びてきたのではないかと期待します。
ニンテンドーオンラインの体験入会とかもあると面白いですね。
まあ、株主の人は大体入っているでしょうけど。
肝心の株価は、6/26終値はさらに売り込まれ年初来安値を更新してしまいました。。。
とはいえ、ガチホの銘柄ですし、買い増しも視野に入れています。
数年は厳しいかもしれませんが、そのうち上がると思っているので気長に待つとします!

